健太米について

 毎日食べたい、食べているお米から。
環境負荷を知りましょう。
そしてその負荷低減に取り組みましょう。
そのすべてが「持続可能なおいしさ」という
目標に向かっていくことを私たちは願っています。
私たちは「おいしい」ということ。
その「おいしさ」が、誰かを「笑顔にする」ことを
なにより大切にして、農業を営んできました。
近年猛威を振るう自然災害や前例のない気象条件、
極端化した猛暑。
本当に私たちはこの世界を次の世代、
また先の世代に引き継いでいけるのか。
そんな不安すら覚えます。
私たちは、不安に立ち尽くすより、
希望や挑戦心胸に、
「今できる最善」を実現していきます。
すべては未来のため。
私たちのあとに続く世代のために。

For family and emotional message

健太米と環境負荷

PART 01

DGRってナニ?

DGR(dry growing rice 以下DGR)は、いままでのお米作りのように、ビニールハウスで苗を育て、田んぼを代掻きし、田植え機で田んぼに植え、水を張ってお米の生育管理をする、ということをしません。バイオスティミュラント(生体刺激)という技術、技法を存分に駆使してお米を育てます。バイオスティミュラントとは、農薬が得意としない「生き物由来ではないストレス、不利、不具合」に対応する技術のことで、微生物や、各種資材を用いて植物体の抵抗性を高める、生育を促進する技術のことです。
具体的には、乾いた田んぼ(畑)に直接種もみを撒き、畑作物のように、田んぼいっぱいに水を張ることなしにお米を育てます。昔、「陸稲(りくとう)」といって、水を張らないお米作りは確かにありましたが、その時は、私たちが現在食べる「水稲品種」ではなく「陸稲品種」が用いられ、食べた感じや、炊き方のコツも相当に異なるものでした。
いま私たちが取り組んでいるのは、「水稲品種」を水張りすることなく育てる技術です。美味しい水稲品種を、畑で美味しくそだてる。そんな新しい技術です。この取り組みは世界中の先進農業者やメーカーによる環境負荷低減や、より良い栽培への取り組みの考え方や資材を元に、日本全国の農業者、メーカーが挑戦し、意見を交換し合い、作り上げている「環境負荷低減と省力・効率化を実現する技術」です。

PART 02

お米の環境負荷ってナニ?

お米は昔ながらの水田風景を見せてくれ、田んぼに美しく水が張られ、「環境負荷」や「気候変動」との関係性を言われてもピンとこない方も多いと思います。
お米の中でもアジアで盛んな「湛水移植水稲→水を張って苗を植え、育てる栽培」では「メタンガス」という、温室効果ガスが発生します。 メタンガスと、温室効果ガスの代表であるCO2は単純な比較は難しいものの、メタンガスはCO2の約28倍の温室効果があると言われています。
このことはヨーロッパや他の小麦や豆を主とする穀物生産地域、あるいは資材メーカー大手(世界企業)からも指摘を受け続けていて、実はけっこうな以前から、アジアの水張りお米作りは環境負荷低減という視点でみると、肩身が狭い思いをしてきた、という経緯があります(日本にいると感じる機会はすくないですが、海外では結構な批判の対象なんです)。
さて、DGRでは、種まきから収穫まで、長期的に水を張る、という作業がありません。そのことで、メタンガスをほとんど発生させないお米作りが可能になるんです。

PART 03

私たちが暮らす世界の今。
私たちが今できること

温暖化、気候変動という言葉は当たり前のように耳にするようになりました。「観測史上最高気温」だとか「過去に経験したことのない気象」、またそれに伴う、以前では聞くこともなかった「作物や農業の甚大な被害」。
温室効果ガスと温暖化の相関性は、実はまだ100%解明されたわけではありません。それでも、「もっと早くアクションしておくべきだった」とは言いたくないし、そんな言葉で私たちの先の世代に言い訳するようではいたくないものです。
私たちはメタンガスの排出抑制や、より効率化を図ることによる化石燃料の消費減、また、表層貯留炭素量の増大など、世界中の先進農業者が取り組む環境負荷低減の取り組みを、取り込んでいきます。
さあ。みなさんはどんなアクションを始めますか。
無駄な電気や石油製品の浪費にストップをかける、というのも一人ひとりができることでしょう。
DGR。Dry growing rice。環境負荷の低減に取り組み、その取り組みの意味が理解できる商品を選ぶ、ということも、一人ひとりができる「大きな一歩」と言えるのではないでしょうか。

For business and logical approach

企業活動の円滑性維持、
資金調達の円滑化、企業理念の発信・・・
様々な意味、意義において、
温室効果ガスの抑制や、環境負荷低減へのコミットの重要性は、
一般の皆様以上に、企業にとって、
日々増しています。
私たちは、削減したメタンやCO2をDGRに「インセット」し、
客観的評価を付する準備を始めました。
土壌中の酸化還元電位の
モニタリングシステム
「Eh Scouter」を開発し、
低電位状態とメタン生成菌の活動の
相関性を明らかにし、
より信頼性の高い評価を付することが
できるよう、準備を進めています。
また、4パーミルイニシアチブに則った
表層炭素貯留、化学固定窒素肥料の
使用量削減など、
気候変動のみならず、
大きな環境的現状変更に
セーブをかける取り組みを
複合的に進行しています。
私たちが手掛け、DGRにインセットした
温室効果ガス削減が、
企業体の皆様の更なる発展や、
戦略に寄与できるよう、
私たちは準備を進めて参ります。